様々な基準を校正するjcssとは

日本では長さや時間などについて計量法に基づく単位が定められています。校正とは一般的に印刷物を出版前に修正することを意味する言葉ですが、様々な単位の基準を標準化する際にも使用されます。
長さや速度などを測る測定器は標準器によって校正されます。標準器はさらに不確かさがより小さい標準器によって校正することが必要です。このようにより正確な標準器による校正の連鎖が起こり、最終的には国家標準に遡及することになります。国家標準まで遡及して正確さが校正される場合に、測定器が国家標準にトレーサブルであると言われます。
様々な基準の標準化にはトレーサビリティが重要となります。jcssは国家標準器とのトレーサビリティある校正を行うために設けられた計量法に基づく校正事業者登録制度です。

測定器のトレーサビリティが重要となる

測定器のトレーサビリティとは不確かさがすべて表記された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準に結びつけられ得る測定結果または標準の値の性質とされます。通常の場合、基準は国家標準または国際標準です。
様々な単位を計量する測定器の正確性を担保するためには、より不確かさが小さい標準器によって校正される必要があります。そのため測定器から標準器、さらに上位の標準機へと切れ目なく校正が連鎖します。最終的な校正基準は国家標準や国際的に決定された標準まで遡ることになります。
測定器のトレーサビリティは上位の標準器と比較するだけではなく、ISO/IEC17025など特定の方法に基づいた校正を行い校正値に不確かさが表記されることが必要です。校正証明書に不確かさの表記がない場合にはトレーサビリティの根拠と認めることができません。

国家標準器とのトレーサビリティある校正が求められる

jcssは計量法に基づく校正事業者登録制度です。経済産業大臣から権限を付与された独立行政法人製品評価技術基盤機構認定センターが、計量法に基づいて測定器の校正事業を行う者の特定の校正分野における能力を審査して登録します。
登録事業者は、国家計量標準にトレーサブルな校正を行う能力が認められ信頼性の高さが保証されることになります。様々な測定器の利用者が登録事業者から校正を受けることで、信頼性が向上します。さらに校正証明書にはjcssの標章が付されています。校正証明書を提示することにより、測定器が国家計量標準にトレーサブルであることを対外的に明確にすることが可能となります。
科学や貿易などの分野では様々な基準を統一する必要があり、トレーサビリティの制度が発達しました。現代の国際社会において、様々な分野で共通の基準が必要とされています。そのためトレーサビリティある校正が求められます。